喫茶店めぐりは、ヘアデザインの「見せ方」を磨くためにはじめたことのひとつ
以前、センスの磨き方についてお話をしました(vol.3)。アートに触れるだけでなく、インテリアショップ、カフェ、書店など日常生活のなかでも視点を変えればクリエイティブにつながるヒントがたくさんあるということ。 だから、東京にいるときも休日にはカフェめぐりをしていました。インテリアや照明、使っている食器、盛り付け、店内に流れる音楽など、ヘアデザインや作品の見せ方につながるものがたくさん隠れています。 京都に移ってからは、“喫茶店”に行くことが増えました。京都は、古くから喫茶店文化が根付いていて、珈琲専門店もいたるところにあります。珈琲に使う金額が全国1位という結果があるそうです。
丁寧にドリップされた珈琲を飲みながら、こだわりを肌で感じる至福のとき
京都三大珈琲と呼ばれる「イノダコーヒー」「小川珈琲」「前田珈琲」は全国的にも有名ですよね。 何代も続く歴史あるお店もあれば、僕のように移住してきて新しくお店をはじめたところも。それぞれ個性があり、オーナーのこだわりを反映した店づくりは、ひとりサロンに通じるものがあります。ゆったりした時間を過ごしながら、そのこだわりを肌で感じて学びにつなげています。
豆選び、焙煎方法、珈琲を入れるカップ……。1杯の珈琲には、たくさんのこだわりが詰まっています。なかには、1杯の珈琲が出てくるまで時間がかかるお店もあります。それでも、その珈琲が飲みたい人だけが集まるお店。その空間も好きなんですよね。トレンドの移り変わりが激しい今、ポリシーを持って珈琲1杯に向かう姿を見ていると、“ブレないセンス”をテーマにしている僕にとって、背筋が伸びる思いです。
大手チェーン店は、大衆うけすることが大切ですが、個人店は自分がやりたいことを明確に示すことが大切。 SNSで「映える」からと広まって、お客さまが押し寄せる現象がありますが、それは一時的なもの。そこで、「映える」からと来た人たちに迎合するのではなく、自分の思いを貫ける人、お店でありたいと思います。 僕がお気に入りの喫茶店、珈琲店は、そんな頑固な店主が営んでいるところばかり。 店主が淹れる珈琲が好き、お店の雰囲気が好き…。ブレずにいれば、「好き」という共通項で集まった人たちとの心地いい空間が作れる。 好きの深度が高いお客さまを大切にすることで、お店も安定して長く続けられるのではと考えます。
京都は職人の仕事ぶりを身近に感じられる場所です。カジュアルに触れられるのが喫茶店。普遍的な美しさを追い求める僕にとって、珈琲1杯を追求している姿は励みになっています。僕も、自分のこだわりをブレずに持ち、そのこだわりに共感してくれるお客さまが集まるサロンを作っていけたらと思っています。
薫森さんおすすめの喫茶店3選
◆ 玉子サンドがおいしい【ユニオン】
1953年創業の老舗喫茶店。外観から昭和のかおりがします。
朝8時にはオープンしているので、仕事前に考え事をしたいときによく利用しています。玉子焼きがのった「玉子トースト」が有名ですが、玉子サンドも絶品。サンドイッチも玉子焼きをはさんだもの。運ばれたときにはまだ湯気が出ていて、できたてがうれしい。家族で経営していて、地元の人たちから愛されているホッとする喫茶店です。
Instagram @misora.arosim
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